今回のお題はこちら!
「株式会社の資金調達」
今回は、株式会社における資金の調達について書いていきたいと思います。
その前に、これから挙げるものの意味を理解しておきましょう。
債務とは・・・相手に対してお金、または物を渡さなければならない法律上の義務
債権とは・・・相手に対して、行為を請求できる権利
債券とは・・・お金を借りる際に発行する借用証書。有価証券でもあります。
例として、AさんがBさんから100円でリンゴを買ったとします。
Aさんは、100円を支払う義務(債務)を負う代わりにリンゴを受け取る権利を得ます(債権)
Bさんは、100円を受け取る権利(債権)を負う代わりにリンゴを渡さなければなりません(債務)
ということが債務と債権になります。では本題に戻りましょう。
株式の発行
株式会社は株を発行し、その株を投資家が買うことによって資金を調達します。
投資家はその見返りとして、配当を得る事ができます。
上場企業がそうですね。株の譲渡が自由に行えます。
中小企業などは、社長が会社のほとんどの株を持っている場合が多いかと思います。
また、株式の譲渡に関しても株主総会の承認を得なければならない、といった制限があったりします。
社債の発行
社債とは、会社が投資家から資金を調達する際に発行する債券です。会社に対してお金を貸す際に証書を受け取る事です。
投資家から資金を受け取るかわりに、利息・元金の返済義務を負います。債務ですね。
社債には何種類かありますが、今回は普通社債について書いています。
株式と社債の違い
投資家から資金を調達する、という点では同じですがその後は違ってきます。
株式を買って株主になると、配当を得ることが出来るのは先にも書きました。ですが、会社が倒産してしまった場合、投資した資金が戻ってくることはありません。
投資した資金は、会社の財産として借金の支払いに充てられるからです。
とはいえ、投資家は有限責任となるので、投資した金額以上の責任を負うことはありません。
会社の運営と配当を得る事ができますが、こういったリスクもあります。
社債の場合は、株を買う訳ではないので会社の運営や配当を得る事ができません。
その代わり、出資した資金には利息がつきます。加えて債券があるので、返済期日までに返してもらうことが出来ます。債権ですね。
こちらもリスクとして、会社の経営難や倒産した場合、利息や貸し付けたお金が戻らないことがあります。
どちらの場合も、会社の現状や先行きをキチンと判断して投資しなければいけないという事がわかりますね。
このブログでも徐々にではありますが、会社の会計の見方を取り上げていきたいと思いますので、一緒に勉強していきましょう!
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!